駄文集

思ったことをただ書きます

卒業

卒業式だと言うけれど、何を卒業したのだろう。思い返すと入学式が終わった後は1人でそそくさと帰った。そして卒業式が終わった後も1人でとっとと帰った。環状線で電車に乗って、それと同じ駅で降りただけなのだ。始まりと終わりが一緒なのだから、何も変わ…

君の手

もつれて向きがなく果てしない無限の車輪に刻まれた確実にぼんやりとした僕の昨日までを存在させる何かをゆっくりと消す決して絡まっていないよくしゃべる美しい君の動いている冬の夜明けのような温かくて冷たくて包み込むような他者に優しさを感じさせる帰…

北陸紀行8 福井県:永平寺・恐竜博物館編

北陸紀行7 石川県:湯涌温泉編

北陸紀行6 石川県:金沢編

北陸紀行5 石川県:羽咋・宇野気駅編

北陸紀行4 石川県:能登半島編2

北陸紀行3 石川県:能登半島編1

北陸紀行2 旅立ち前夜

※バス内は揺れてて写真がブレました

北陸紀行1 旅立ち前

7月全部日記

7月今日は授業を受けた後にバイトがあって、その後にカラオケに行った。後輩と同期と自分の3人で、フリータイムの端から端まで歌ってた。オタクが3匹いたのでオタクのカラオケになって楽しかった。その中に誕生日が近いオタクがいたからプレゼントをあげた。…

午前4時の詩

寝てたら朝 やりたいことまだたくさんあったのに

意識を失いたくない夜に

意識を失いたくない夜に 正気を失った太陽に 群れた有象と無象に 無限の広さを持つ一切の闇に 前頭葉肥大の化け物に 頭のない怪物に 莫大な機械に 古の掟ひしめく辺境に 2種類のものに そしてそれを押し付けてくる白黒に 轍を投げてくる人に 恩を着せてくる…

花割く3画

花割く3画、股来て然く、資格は問不、刀部に仕ろい、SHIROいは初咲、卯裂きは撥ねる、刃寝たら帰る、返るは亜負い、逢お意は夜泣き、嫌な気はyour elle、揺れるは優ray、your 鋭は気得る、K癒えるはthen急、殿球は日狩る、非軽はoh野次のはgear弾!

歯と爪と締めつけ

私が彼と付き合いのあった頃、私はとにかく痕を残そうとしていた。それを感じて、安心を求めていた。彼に残した物理的もしくは心理的な痕跡に、私と彼の間にある他者という埋めることが不可能な隙間をつなぐことを期待していた。それと同時に痕を残す、残さ…

風呂少女

風呂に入る。熱い湯が身を包む。この熱が今の私の唯一の救済。少し前から熱い状態を求めるようになった。理由は簡単だ。頭がぼやけて他に何も考えられなくなるからだ。勉強、バイト、人間関係、親、それらに対して何もできない自分……。誰にでもありがちな理…

悩む男

人に好かれたいと思うけど別に好かれなくても困らないのは知ってる。ただ自分に魅力があるかと言われると人に好かれるくらいの魅力はないと思うんだよな、欠点なんていくらでも思いつくし。ただ好かれたい。誰か突然めちゃくちゃ気の合う人が告白とかしてく…

2022年3月2日、服屋でのこと

試着して再び戻す恥ずかしさ帽子に残る悩みの温度

寂しい女

私、寂しくなければそれでいいの。誰かと一緒に居られれば、それでいい。例えそうすることで完全に寂しさが拭いきれなくても、少しでさえ緩和することができるなら。 女の子はよくわからない。確かに話してて楽しいときはたくさんあるけれど、大抵は上っ面の…

冬の泡(仮)

ある日の浴槽に浸かった風呂上がり、髪がまだほのかに濡れているとき、ふと考えが及んだ。彼女が今何をしてるのか、ということだ。体が温かく満ち足りた気分だからなのか、それとも満ち足りた気分ゆえに自分だけがいる部屋の空虚さを感じ取ったからなのかは…

霜月、寂寥

夜の公園でベンチに座る。来る途中のコンビニでおでんと麦茶を購入した。おでんはたまご、大根、もち巾着、牛すじだ。頭上から照らされるライトがすんでのところで私を照らしている。私以外には誰もいない。 思い返すと、色々あった。ある物語の終幕、その中…

ある少年の夏

砂漠にも雨が降ることを知っているかい?実は40年に一度くらい降るらしいんだ。だからこれを読んでるあんたが生きてる間にも多分、降ってたときがあるってことだ。「40年に一度」は大したことないって?そうかい、でもあんたはこのことを恐らく知らなかっただ…

傷の付いたりんごがひとつ

道を歩いていました。それは初めて行く道で、長く険しいものでした。あるとき、道の途中に木があるのを見つけました。りんごの木のようです。しかもりんごはすぐ手の届く高さにありました。それはまさにりんごが、「とってくれ」と言わんばかりでした。でも私…

年月

放課後、家に着いたらすぐさまランドセルを部屋に置き、小さいポーチを持って友達の家に自転車を飛ばして行くのが日課だった。そいつの家に着き、ドアを開けると同時に玄関までドタドタと足音が響いてくる。すぐに靴を脱ぎ、かかとも揃えぬままそいつの部屋…

灰色の壁

帰宅途中、灰色の壁を見上げて自分が寂しいことを自覚した。いや、これが初めてではなかった。朝布団から上半身を起こすとき、トーストを食べようとしたとき、駅まで向かうとき、駅から大学まで歩くとき、昼食を買ってベンチに腰掛けるとき、帰りの電車を駅…

インフィニット

某国某日某所。 「総理、この度の政策についてどのようなご意見をお持ちでしょうか」 与党の参謀が尋ねた。「考えている。特に先月末にあった前代未聞な台風による被害への対応は急務だ。今各所との調整をしている」 総理はそう答えた。 この国では国民の意見を…

定期的な彼女

彼女とは昔から1週間に一度しか会えなかった。それはお互いがお互いに、相手のことに関して依存しすぎないようにするための配慮だったかもしれなかったし、毎日会えたとしたら有難みが薄れてしまうからかもしれなかった。とにかく、1週間に一度しか会えなか…

死ぬための労力が全くなかったら、恐らく情動のままに身を任せる人は多いに違いない。つまり、死ぬのが怖いというより、死ぬまでが怖いのだ。寝る前に、明るい部屋でよくこんなことを考える。でもきっと、自ら身を投げ出す人は生きてから死んだのだ。本当に…

新年

空腹を感じたので1階に降りる。ゲームを8時間連続でプレイすれば腹も減るというものだ。部屋の外の冷えきった空気を感じながら階下に行くと、起きている人間は誰もいなかった。午前7時。母親の姿はなく、父親はまだ寝ているらしい。少し前までの父親は、自分…

バーバリーマン

夜の住宅街に足を向ける。特段変わったところのない普通の住宅街だが、今日の私にとっては普通ではない。現在の時刻は深夜2時。この時間にもなると道を歩く人はほとんどいない。30分の間に1人の人間とすれ違うくらいの静閑さだった。私は目があまり良くない…